だれしも天使
仏法遥かにあらず、
心中にして即(すなわ)ち近し
表題は弘法大師空海の名著
『般若心経密健』の冒頭に置かれている言葉です。
仏教思想では、
真理や権威を自分の外、
例えば天界のように高い所に求めません。
真理も権威もすべて自分の内部、
すなわち心にある、
とします。
人間だれしも、
生まれながらに人間を真実の人間(真人)たらしめる根元的なこころ
(仏心・仏性)を内に具(そな)えているのです。
この事実を知らずに、
自分の外に求めるのを迷いといいます。
空海は、
表題にあるように
「仏の説く真理は遠い所にあるのではない。
近い所にある、
近いも近いあなたの心中にある、
これ以上に近い所はあるまい」と、
説くゆえんです。
(松原泰道禅師著「きょうの杖言葉」より引用)
赤ちゃんの瞳はみな天使を想わせていたのに・・・
忘れてしまって・・・
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